人的資本経営
オービックの人的資本経営
当社は、「人財の成長が会社の成長」「Innovation」という経営理念に基づいて、中長期的な経営戦略を策定しております。この戦略の実現には、中長期な視点で社員の「人間力」と「専門性」を育むことが必要不可欠です。 経営戦略と連動した人的資本経営を掲げ、インプット、KPI、アウトカム等を設定して各種施策に取り組むことで、社員の長期的な活躍と企業価値向上につなげてまいります。

推進体制
当社は、実行力のある人的資本経営を推進するため、下記の体制を構築しております。
- 過半数を独立社外取締役で構成する指名・報酬諮問委員会にて、人材戦略に必要な資質・スキルを有する人材を最高人事責任者に指名。
- 最高人事責任者を務める取締役のもと、主管部門である人事部、人材開発推進室、経営企画室にて戦略・立案を行う。
- 部門横断型の仮想組織であるサステナビリティ推進委員会、人権啓発推進委員会にて、各種施策の推進や施策の実効性に関するモニタリングを行う。

リスクと機会
人事部をはじめとした関連部門にて、人的資本に関する潜在的な事業リスクを特定いたしました。また各リスクについて、当社のビジネスモデルやバリューチェーンへの影響度と照らし合わせながら、重要度と発生可能性の2軸でマッピングし、下記の重要リスクを設定いたしました。 これらのリスクを最小限にとどめられるよう各種施策に取り組むことが、イノベーション力の強化や競争優位性の確保、ひいては持続可能な成長の実現につながると考えます。
重要リスク
- 1採用に関するリスク 優秀な人材を獲得できなくなる
- 2定着に関するリスク 優秀な人材が社外に流出する
- 3育成に関するリスク 社員の成長・生産性改善が停滞する
- 4健康に関するリスク 社員の健康状態が悪化し生産性が低下する
指標と目標
定量目標
- 女性管理職比率 15%
- 男性育休等取得率 100%
- 有給休暇取得率 100%
定性目標
- 柔軟な発想とチャレンジ精神を持った社員の採用
- 社員の会計的知見の向上
- 社員の統計的知見の向上
実績
| 分類 | 指標 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| KPI等 | 女性管理職比率 | 12.8% |
| 男性育休等取得率 | 96.8% | |
| 有給休暇取得率 | 85.6% | |
| 男女間賃金の差異 | 76.1% | |
| 1ヵ月当たり平均残業時間 | 23.7時間 | |
| 平均年間給与の対前事業年度増減率 | 104.3% | |
| アウトプット | 社員一人当たり営業利益額 | 35,060千円 |
| 営業利益率 | 64.6% |
