今年のDXをうらなう!DXを成功に導くポイント解説

はじめに

DX(デジタルトランスフォーメーション)が世の中で話題になって数年経ちますが、なかなか実現が難しいのが現状です。当コラムでは今年DXをさらに推進するために、課題とその解決方法のポイントを解説いたします。

DXをとりまく現状

新たなデジタル技術を使い、ビジネスモデルを変革するとともに、環境の変化に合わせて柔軟に改変していくDX。経済産業省は、IT人材の不足を背景に、これまで部門ごとにカスタマイズされてきた既存システムの継続利用が困難になることからDXを提唱してきました。最近では新型コロナウイルスの流行の一方でWEB会議や取引電子化ツールの導入も広がりました。

 デジタルトランスフォーメーション
出典 : 総務省ホームページ
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd102200.html)

さらなるDX推進の課題

企業はデジタル投資に前向きになりましたが、「標準化」という業務の見直しやクラウド、共通プラットフォームの活用といった本質的な問題が解決されていません。多くの企業がコロナ禍でテレワークに移行しましたが、従来型の業務運用のため、例えば、起案・承認が電子化されておらず、テレワーク移行に苦戦する企業も珍しくなかったのが現状です。ただし従来の業務運用をそのまま電子化しても意味がなく、業務運用全体を見直し、標準化したうえで、何をどのようにシステム化するのかの検討が必要となります。中でも業務全体を網羅するERPシステムの導入は非常に有効な手段となります。

ERP導入時に重視するポイント

ERPのステークホルダーは経営層からIT部門、現業部門まで多岐にわたり、導入や改変の合意形成には時間と労力がかかります。そのため要件定義・設計から開発、稼働にいたるシステム構築期間だけでなく、実現性の深掘りと成功条件の整備のため、企画・構想から要求定義、ベンダー選定までの検討、準備期間も重要になります。さらに着実に安定稼働を実現するためにはシステム導入の先行きが見えて、システムに実際に触れることができるよう、できる限り稼働の前に導入予定のERPを使用し、トレーニングの際に運用イメージや課題を明確する必要があります。

オービックのDXに対する取り組み

オービックはこれらの課題にコロナ前から長年にわたり取り組み、会計一体型システムを業界業種別に整備、標準機能の更新はもちろん自社運用のデータセンターでクラウドを提供し、AI(人工知能)・RPA(ロボットによるプロセス自動化)の研究、実用化も進めております。さらにお客様向けの研修センター「クラウドアカデミー」を開設し、システム導入・業務の標準化支援などの仕掛けを多数用意。お客様のDX化を強力に推進してまいります。