今、日本には、新たな成長を自らの手でつくろうとしている企業と、過去の経済成長に依存したままの企業の二極化が起きています。グローバル戦国時代では、自ら成長をつくり出す企業だけが生き残っていくことができます。その鍵となるのが、日本企業の強みである「現場力」。そして、現場力を強化する「見える化」であると遠藤氏は語ります。極寒の日の朝一番のセミナーにもかかわらず、サテライトルームを設けるほど多くのお客様が詰め掛けました。
「アベノミクスによって日本全体に明るさが見え始めましたが、経営的には追い風のときほど危険です」と、遠藤氏は注意を喚起します。現在、日本の経済曲線に沿ってこの50年成長してきた企業は、その成長が終焉を迎えつつあり、独自に次の成長曲線を描いている企業は次の50年への成長曲線の入り口にあります。この2極分化が進む中、アベノミクスの追い風に乗って独自の競争力強化を描けない企業は、2020年の東京オリンピック後には日本経済とともに失速するでしょう。
企業の競争力の根源は2つあり、1つが「リーダー」、もう1つが「現場」です。非凡なリーダーに恵まれていれば企業は成長を持続できますが、そのような天才はめったにいません。しかし、日本企業は多くの優秀な従業員を抱えており、非凡な現場をつくり上げることは不可能ではありません。
その例として遠藤氏が取り上げたのは、「ガリガリ君」で知られる赤城乳業(株)です。「ガリガリ君」は30年前に発売された商品です。現在ではシチュー味、コーンポタージュ味など、アイスクリームの概念を超えた商品を開発することで、右肩上がりの実績を維持しています。
市場で注目を集めたコーンポタージュ味を開発した社員は26歳。また、大手顧客ファミリーマートを担当し、著しい実績を上げている社員は28歳。「経営者が現場を認め、現場にまかせていることで、赤城乳業は成長を持続できているのです」と、遠藤氏は説明します。
そんな同社が目指しているのは「フラットで、垣根のない組織」。まさに、若い人たちに思い切りまかせる姿勢を貫いています。これを実現するためのキーワードが「言える化」です。現場には、気づき、アイデア、知恵が眠っているのですが、それを誰にでもいえる企業体質が不可欠。経営者や管理職は何でも自由に「言える」ような場をつくることが求められます。
「企業の競争力は、分厚い中期経営計画書や本社の会議室にはありません。企業活動のオペレーションの現場に埋め込まれています」と、遠藤氏は断言します。
つづきは…
見える化の「深化」と「進化」〜経営管理・現場活動を今以上に強化する「見える化」〜
遠藤氏のセミナーを受け、同じ会場でオービックの考える「見える化」とそれを実現するOBIC7の説明がありました。オービックは「見える化」に、何を見るかの「深化」と見え方の質「進化」の両面があると考えます。この「深化」と「進化」を、仮想企業である株式会社OBICフードを例に解説しました。
※アンケートにご回答いただいた方にのみ閲覧可能です
これより先の内容は、以下のボタンよりアンケートにご回答いただいた方のみ閲覧可能です。
※本コンテンツは、製品・ソリューションを導入検討されている企業様を対象としております。
同業の企業様、代理販売を行っている企業様や、個人の方のお申込みにつきましては、
お断りさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
入力いただきました方には、下記のようなセミナーレポートの完全版をご覧いただけます!
フリーダイヤル0120-023-019(受付時間:平日9:00〜17:30)
情報システムセミナーなどのご質問・ご相談はお気軽にお問い合わせください。
メールにて情報を案内させていただきます。