景気の先行きが不安な経済状況下で、企業は「財務会計重視・短期利益重視・効率化重視」に陥りがちです。しかし、従来と同じやり方や過去の成功体験が、これからもずっと役立つでしょうか。田中氏はデータ重視の傾向に警鐘を鳴らし、ベテランの勘や経験を活かすべきと訴えます。ユニークな田中氏の指摘を、満員のセミナー参加者も熱心に聞き入っていました。
「今の日本は根拠のない悲観論と根拠のない楽観論であふれており、どちらも賛成できません。もう一度きちんと考えてみましょう」と、田中氏は提案します。そして、示したのが戦後の経済成長率の折線グラフでした。このグラフから、戦後の日本経済はオイルショックとバブル崩壊で分断され、3つの時代に分かれていることがわかります。
第1期が平均成長率9.1%で、ちょうど今の中国と同じような勢いを示しています。第2期の平均成長率は4.2%。この時代に安定志向の中流階級が生まれました。バブル崩壊後の第3期は0.8%の低成長時代。そしておそらく現在は第4期、ゼロ成長の時代に入っています。「多くの企業はリーマンショックや震災を不景気のいい訳にしていますが、これらがなくても、日本の成長は止まったことでしょう」と、田中氏は指摘します。
さらに、人口構成図を示して、やってくるであろう未来を予測。「日本は世界一のスピードで少子高齢化が進んでいます。高度な医療技術で平均寿命を延ばし、女性の社会進出を促進した結果、人口構成が逆三角形ピラミッドに移行しています」(田中氏)
このため、年金支給開始年齢の引き上げが検討されており、その年齢に達するまで企業に雇用を義務づける動きがあります。「年功序列の給与体系や定年制度は、ゆるやかに崩壊していくでしょう」と、田中氏は予想します。
現状と未来を予測してから、田中氏はデータ重視の危険性を訴えます。データはインフォメーションの形で私たちに示されます。インフォメーションとは「観察、報告、噂、画像およびほかのソースを含む、あらゆる種類のマテリアルであり、いまだ加工されていないもの」です。これを元に「収集、加工、統合・分析・評価、解釈した結果のプロダクト」、すなわちインテリジェンスが生まれます。このインテリジェンスは…
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