最首克也氏は、国内では数少ないIFRS導入支援の実績を持つスペシャリストで、オービック情報システムセミナーにおいてすでに3回にわたり「IFRS対応への道しるべ」シリーズの講演を行っています。今回は、韓国上場企業のグループ子会社における導入を例に、固定資産領域を重点的に語っていただきました。また、監査法人の要求に応えるソリューションとして、オービックからOBIC7固定資産管理システムを紹介しました。
導入方針がいまだに定まらない日本に対し、韓国では2011年1月1日に開始する事業年度から、対象企業にIFRS適用が義務付けられています。今回取り上げる企業グループの決算は12月であり、2011年12月期が実際の適用初年度です。
最首氏がIFRS導入を支援したのは、韓国上場企業の日本国内にある孫会社で、連結に対する売上比率の約20%を占める重要拠点です。同グループでIFRSプロジェクトがキックオフされたのは2009年半ばのこと。
「2010年度が比較対象年度ですから、その年度開始の半年前のスタートとなりましたが、十分に間に合いました。日本企業の準備開始は、もしかすると早すぎるのかもしれません」と、最首氏は感想を語ります。プロジェクトの開始後、ビジネスプロセスと会計処理の詳細を検討し、会計方針を決定するために、韓国から10名の監査人が訪問し、10日間のヒアリングが行われました。IFRS決算開始は、比較年度である2010年度の第3四半期から。本番年度は同時にローカル対応の決算も進める二重処理となるため、高い負荷を予想し、それに対応できる体制づくりが進められました。
グループの決算は、子会社それぞれがまずローカル基準で自社の決算を行い、IFRSによる決算に組み替えて親会社に上げる形を選択しました。各社の監査法人からのIFRS決算書の検証報告書の受領は、韓国子会社は四半期または半期、日本子会社は年度単位と決定しました。「子会社からのローカルな報告を、親会社でIFRSに組み替える手法もありますが、このグループは、子会社でIFRSによる決算書を準備する体制を選択しました」(最首氏)。
日本の孫会社が…
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