オービック 情報システムセミナー 2011年夏 開催レポート 経営課題を強みに変える。攻めのイノベーション。 経営力強化で活路をひらく。

情報システムセミナー[2011年 夏] 基調講演(4) 経営管理 利益を確保する企業が実践
現場部門と幹部が考える社内システム 次の一手とは

継続的に利益を生み出す企業と、そうではない企業にはどんな違いがあるのでしょうか?「B11 持続的な利益を確保するための計数管理の勘所」では、前者の場合、単純な利益管理や予実管理ではなく、製造部門あるいは販売部門のデータと経理データを結びつけ、関連性を発見することが不可欠と指摘しています。これを受けて、当セミナーでは、最新の事例を踏まえた「次の一手」となるシステム構築手法をご紹介します。

2011年6月9日(木) 東京会場

B21
11:00-12:00
利益を確保する企業が実践
現場部門と幹部が考える社内システム 次の一手とは

継続して利益を確保する企業

セミナーは、17期連続黒字を達成している、ある中堅企業の紹介から入りました。機器の輸入販売を行う同社の特長にMEBO(Management Employee Buyout)で親会社が持っていた株を従業員で買い取って、独立を果たしたこと。もう1つの特長が日刊工業新聞の企画した第1回「日本で一番大切にしたい会社」大賞に選出されたことです。

オービックのユーザーでもある同社から、今後ポイントとなるシステム要望について伺いました。1つ目が、ネガティブな現場の声を吸い上げる仕組みが欲しいということ。いい情報はすぐに流れてくるが、悪い情報はなかなかトップまで上がってこないそうです。2つ目が、経営に役立つ情報を抽出・分析する仕組みが欲しいということでした。

同社に限らず、これからはどのようなシステムが求められているのでしょうか。経産省の調査では、リアルタイム経営への貢献、グローバル化対応、コミュニケーション強化、顧客管理を強化、営業力強化といった事項が課題となっています。これまで求められてきた「業務の効率化」から、経営課題の解決となる「次の一手」が求められていると伺い知ることができます。

継続的に利用できるシステム基盤を構築する

これまで多くの企業が、現場からの要請に応じて個々の業務システムを構築してきました。経理システム、総務・人事系システム、情報系システム、セキュリティー系システム…。しかし、現在は内部統制やIFRSへの対応もあって、個々のシステムは統合・連携の方向にあります。

そこで、オービックが提案するのが継続的に利用できるシステム基盤の構築です。
最下層に「共通インフラ基盤(ハード・OS・データベースなど)」、その上に「システム共通基盤(メニュー・セキュリティー・連携・出力など)」、これら共通基盤の上に、個々の業務システムを構築していきます。
メニュー・セキュリティー・連携・出力などが共通機能として使えることにより、規模が大きいほど、継続利用するほどコストメリットは大きくなります。

全社的な情報共有システムを再考する

引き続いて、情報共有という視点からシステムのあり方を考えてみましょう。
従来の営業活動では、個別の営業がそれぞれ個別の担当者に接触していました。これでは、ノウハウが個人にとどまり、会社ではなく個人の技量での勝負となります。「情報の蛸つぼ化」が発生し、商談の確率も下がってしまいます。

そこで、最近ではグループで活動し、ノウハウを組織に蓄積する動きが求められるようになりました。このアプローチであれば、会社としての評価が上がり、高い確率で商談を受注できるようになります。
ところが、それら情報を共有するためのグループウェアを見てみますと、メール、掲示板、スケジュールなど、2000年前後から機能にさほど変化がみられません。多くの企業が、一度導入したシステムをバージョンアップすることなくそのまま使われています。

例えば、メール処理ひとつにしても営業職の方であれば、1〜2時間、管理職の方はもっと多くの時間を割いていると思われます。これを外出時のちょっとした空き時間に処理できるようになれば、本業にかける時間がもっと多くなります。

メールも含め、情報プラットフォームには新しい仕組みが必要です。例えば、経営層には見たい情報がパッと見ることができ、自ら情報を取りに行くことができるもの。管理部門にはアラート情報をすぐに開示でき、メンテナンス不要でコスト削減できるもの。現場部門には報告をリアルタイムに上げ、問い合わせをすぐに展開する、外出先でも活用できるもの、などです。

つまり、全社員が欲しい情報を表示・操作でき、会社の現状と見通しを見渡せるコックピット型の意思決定支援グループウェアが求められています。そして、それを形にしたのが社内ポータル・グループウェア「OBIC7 Hignel(ヒグネル)」なのです。

オービック社内での「OBIC7 Hignel(ヒグネル)」活用例

「OBIC7 Hignel」はオービック社内での必要性から産まれたもので、すでに当社内で展開しています。その活用例を簡単にご紹介しましょう。

グループウェアの基本機能はもちろん、ユニークなのは座席表。この座席に個人のスケジュールやノウハウにリンクされており、担当しているお客様の情報もわかります。顔写真も表示されますから、新入社員の名前や顔が覚えられなといった悩みもなくなります。

今現在の状態も把握でき、帰社すると表示が変わり、社内で連絡を取ることもできて便利と好評です。連絡を取りたいときは、電話はもちろん、社内メール、携帯メールでアクセスでき、緊急の際、担当がつかまらないなどの苦情も減りました。

その人ならではの知識やノウハウも座席表から検索できます(社内賢人+ノウハウ全件検索)。さらに、当社では業務システムとも連携させ、このポータルから必要なデータに自在にアクセスできるよう計画を進めています。これがコックピット型の意思決定支援グループウェアです。

この「OBIC7 Hignel」は、2011年6月からクラウドで提供を開始します。お気軽にお問い合わせください。

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