「日本でいちばん大切にしたい会社」とはどんな会社でしょうか。それは、社員を幸せにする会社であると坂本氏は訴えます。社員が幸福になれてはじめてお客様に喜びを提供できます。そしてお客様に喜びを提供できてはじめて収益が上がり、利害関係者や地域をも幸福にすることができるのです。当セミナーでは、「日本でいちばん大切にしたい会社」の著者坂本氏に、生き抜く企業の「経営の極意」を語っていただきました。坂本氏の熱い語りに、来場者は大きな感動を覚えていました。
冒頭、坂本氏は「社会性と経済性を併せ持っていなければ企業ではない」と断言します。そして「社員をはじめ、お客様、地域社会に喜びと感動を与える企業でなければならない」と主張。その代表的な例として、当講演の前日に訪れたという北海道赤平市のクリーニング会社の話を、興奮冷めやらぬ口調で語ります。
「赤平市は石炭産業で栄えた場所ですが、その石炭産業の衰退とともに寂れ、往時の数分の1の人口にまで落ち込んでいます。その赤平市の雇用を確保しようと、このクリーニング会社は起業され、現在では正規雇用500名、非正規雇用1000名に及びます。
すでに亡くなられた創業者は10歳のときに竹とんぼが刺さり片目を失い、17歳のときには電気事故で両手を失っています。3次下請け企業で働いていた当時、職場は極めて劣悪な環境で、非常に危険な仕事が多い現場でした。あるとき、うっかり3000ボルトの電線をつかんでしまったのが原因といいます。かろうじて一命は取り留めたものの、両手を失い、健常者と同等の作業はできなくなってしまいました。そこで、少しでも労働時間を増やそうと彼のとった対策が、睡眠時間を3時間に短縮するという手段です。眠くなれば体に針を刺す、氷水の張ったバケツに頭を入れるという壮絶な手段で働きました。
そうした努力が実を結び、当時全盛だった炭坑の町で新聞記者として職を得て(口にくわえたペンで記事を書き)、編集長まで上り詰めます。しかし、記者として石炭産業の斜陽化と職を失う炭坑労働者たちに直面し、彼は記者をやめ、彼らの雇用先としてクリーニング会社を始めたのです。私は、新事業を計画している方に必ず、その事業は世のため人のためになりますか? と尋ねます。伸びる会社には必ずそうした事業目的が含まれているからです。このクリーニング会社も今では、この業種で北海道一にまで成長しました」。(坂本氏)
つづきは…
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