業種・業界対応こそ、重要なポイント!

固定資産管理を成功に導く肝とは?

4つのケーススタディから失敗しない秘訣を探る。

固定資産管理成功のポイントは、業種・業界特有の実務を踏まえ、それぞれの課題を解決するシステムを構築することです。業界特有の固定資産管理に関する課題を解決し、経営において極めて重要な固定資産情報の管理と活用を実現した4つの事例をご紹介します。

CASE1 小売業のケース

大手小売業では、増え続ける膨大な資産管理に悩んでいた。

  • 新店開設、M&Aや機構改革など経営戦略に即応する業務体制を確立したい。
  • 投資計画に基づく資産増減を考慮した償却費・減損のシミュレーションがしたい。
  • 会計基準や税制改正など、将来の制度改定を見据えて「内部統制」を強化したい。

全国に多数の小売店舗・商業施設を展開する大手小売業では、対象となる固定資産の管理件数が膨大になります。新店開設に加え、M&Aや機構改革など事業拡張路線の戦略投資が継続し、資産件数は増加する一方です。その結果、下記のような業務が煩雑となり、増え続ける業務要員の抑制や外部開示における内部統制の強化などが大きな課題になっているのではないでしょうか。

1.建設仮勘定の発生から資産・費用への振替までの手続き 2.会社分割・合併や組織改編の処理 3.事後報告の多い売却・除却・移動を踏まえた資産現物棚卸 4.投資計画、予算管理に必要な償却費や減損の予測 5.都度対応してきた周辺システムとの連携運用

オービックの処方箋:業務プロセスの再定義と標準化を推進!

OBIC7固定資産管理システムをベースに、業務プロセスを定義し標準化を推進。小売業として必要となる一連の固定資産管理業務の作業効率を大幅に向上することが可能です。また、財務会計・管理会計やハンディーターミナルを使った棚卸など周辺システムとの連携においても正確性・信頼性が向上し、内部統制強化に向けた業務改善もあわせて実現することができます。

大手流通グループA社の導入事例はこちら

CASE2 不動産業のケース

多くの不動産を所有する事業会社は、物件ごとの収支管理に苦戦。(生・損保/投資事業会社など)

  • 現業ビジネスの「不動産の物件管理」と「固定資産管理」を統合したい。
  • 「不動産」の用途比率に応じた増減・簿価(事業用・投資用)を掌握したい。
  • 「動産」も含めた"総合的な固定資産管理"へ向けて業務改善したい。

全国に多数の『不動産』を所有する企業では、『不動産』の所有形態が複雑化する状況下で、安定収益の確保を目的とした物件収支管理の徹底が強く求められています。また、会計基準改定や税制改正など"義務として対応すべき制度改定"に目を向けますと、非常に専門性の高い会計対応が必要となります。
従来は、別々の部署で行っていた『不動産』物件管理と固定資産管理(『動産』も含む)を統合し、職務分掌の見直しにまで踏み込んだ業務改善を実施するなど、現業ビジネスの業務基盤強化に本格的に取り組む企業が増えています。

オービックの処方箋:固定資産管理と不動産物件管理をシステム統合!

従来、OBIC7シリーズの中に別々に存在していた不動産物件管理システムと固定資産管理システムを統合。これにより、不動産関連事業部門の不動産管理業務と財務経理部門の固定資産管理業務をよりシームレスに連携することができるようになりました。各種契約、賃貸、水光熱、預託金、新築・営繕工事、請求入金、債務支払、建仮振替、税務など不動産物件管理に関連する様々な業務を処理すれば会計伝票がすべて自動起票され、建仮振替取引については固定資産取得として自動登録されます。飛躍的な業務効率の向上とタイムリーに情報集約し共有することにより、部署間のコミュニケーションを促進し、マネジメントに専念するための業務基盤の確立に貢献します。

【参考】不動産所有事業者向け 不動産物件・固定資産管理ソリューション

CASE3 製造業のケース

生産設備の税法耐用年数と実態との乖離に困惑。

  • 多品種少量生産のあおりで、生産設備などの資産管理件数が増加している。
  • 税法耐用年数が実態と乖離、会計固有の償却計算への対応に苦慮している。
  • 金型の写真・図面・契約書など付帯情報を含めた現物管理を徹底したい。

部材メーカーなどの製造業は、製品ライフサイクルの短期化に起因する多品種少量生産傾向が長期化し、生産設備の増強・改修などの資本的支出や、金型などの資産が増加する傾向にあります。また、潜在していた生産設備の税法耐用年数との実態乖離が顕在化し、会計方針として税法とは異なる耐用年数で会計上の償却計算の実施に踏み切る企業が増えています。

オービックの処方箋:税務用・会計用・IFRS対応を見越した多次元償却計算を完備!

OBIC7固定資産管理システムでは、税法償却計算とは別に会計用の償却方法/耐用年数に基づく償却計算を行い、償却超過額の繰越管理ができるようになっています。更に、IFRS対応を見越し、前述の税務・会計とは別の取得価額/償却方法/耐用年数/残存価額による償却計算を行って台帳・増減・簿価の管理が可能です。(税務・会計の他4種類の償却計算に対応)
また、金型現物の外観写真や設計図面などの付帯情報も合わせて管理できるようになっており、財務経理部門における固定資産管理業務の負担軽減に貢献します。

CASE4 社会基盤産業のケース

社会基盤産業は自治体をまたぐ資産管理が頭痛の種だった。(鉄道会社など)

  • 管轄部署ごとに分散する固定資産情報の一元管理を求められている。
  • 取替法による償却計算が必要な「取替資産」の管理 を効率化したい。
  • 法人税・償却資産税申告時に必要な書類作成までの業務改善をしたい。

社会インフラとして地方自治体をまたがって資産を保有する鉄道会社などは、レールや枕木などの『取替資産』や鉄道車両・部品など数多くの資産を抱えています。しかしながら、それらの固定資産情報が管轄部署ごとに分散しているため、税務申告や決算において必要な情報を収集・集計するのに多くの人手を介している場合も少なくありません。分散する固定資産情報を一元管理し、管轄部署による共同利用を行って、『取替資産』に関連する申告書類の作成までシームレスに業務をつなぎ、誤謬防止へ取り組む必要があります。

オービックの処方箋:『OBIC7共通基盤』で分散する事業所拠点運用をしっかりサポートします!

OBIC7固定資産管理システムでは、遠隔拠点の利用者も含めて共同利用する上で必要となってくるID認証/利用権限/操作履歴/承認制御などの機能を標準装備しています。また、『取替資産』の償却計算を行い、別表十六(五)取替資産の償却計算(法人税)や特例該当資産届出書兼明細書(償却資産税)の出力に対応した導入事例がございます。

導入事例:環境の変化に即応し、迅速な意思決定を支援する固定資産管理システムを実現

大手流通小売グループA社(小売店舗、商業施設を全国に展開)

事業拡張や将来の制度改定への対応を見据え、システム刷新を決定。

大手流通小売グループの業務を統括するA社では、長年利用していた固定資産管理システムが老朽化。今後の事業拡張・再編へのスピーディな業務対応に加え、将来予想される会計基準改定への柔軟な対応など、業務コストの増加抑制と安定稼動の継続を目的としてシステムを刷新することになりました。

業務プロセスの再定義、三位一体で“業務要員を増やさない”を徹底!

システム刷新にあたり、周辺システムとの連携も含めて現状業務を網羅的に棚卸し、OBIC7固定資産管理ソリューションが想定している標準運用とのフィッティングを徹底的に実施いたしました。また、作業効率化を最大限はかるために検討した業務改善後の運用を実現するために、主として建仮振替時の按分ロジックと周辺システムとの連携部分についてアドオン開発のご提案をいたしました。
大きな課題になっていた、増加の一途をたどる固定資産管理業務に対して、『現状の業務要員でこなせるようにしよう!』 を合言葉に、お客様・コンサル会社・オービックのプロジェクトメンバー全員が三位一体となって取り組みました。

業務システムの標準化で、短期導入・グループ展開が実現!

昨年3月にスタートしたプロジェクトは、本年3月にグループ企業50社超の共同利用の本稼動を迎え解散いたしましたが、比較的短期間で作業完了し早期に効果を享受できたことで、お客様にはご満足いただいております。
業務内容に精通したSEが、A社の固定資産管理を将来にわたりより良いものに作り上げようとする姿勢も含めて、オービックがお客様に高く評価された事例の1つです。(現在は、次ステップとなるIFRS業務標準策定に向けた準備作業を進めています。)

【参考】グループ企業の固定資産管理システムをクラウドで統合

固定資産管理の"業務中核部分"は、どの企業でもほとんど同じで、会計基準改定や法制度改正への対応も共通です。そのため、グループ企業の固定資産管理をクラウドで1つに統合すれば、業務効率や作業負荷、コストの改善が図れ、社内・外の変化に即応することができます。
オービックでは、今後ますますスピーディな対応が求められる固定資産管理業務のニーズに、プライベートクラウド上に共同利用型での運用環境をご提案いたします。システムがクラウド上のサーバで一元管理されているため、法制度の改正への素早い対応や、固定資産に関連する連結決算に必要な各社データの収集が可能になります。

OBIC7活用により業種・業界が抱える固有の課題を解決!

様々な業種・業界の情報システムを支えるオービックの3つの強み

  • 強みその1:豊富な導入実績を基に、そこで培った業種・業界特有のノウハウで、企業の経営管理をトータルサポート! 業種・業界に適応したソリューション展開 14年連続ERP累計導入社シェアNo.1の実績を誇る「OBIC7」。そこで培った様々な業種・業界向けERPの構築ノウハウをもとに、経営の可視化や環境の変化に即応できる各種ソリューションを提供しております。
    ※ 2002年〜2015年 ERP主要ベンダー(ライセンス売上高シェアトップ10)における累計導入社数 (株)矢野経済研究所調べ 2015.12現在
  • 強みその2:個人ポータルからグループ企業の連結会計まで情報システム全般をOBIC7でシリーズ化! すべて自社開発・自社販売によりサービス提供 システム企画から導入、稼動後のフォローまで、お客様に満足していただけるサービスレベルを維持するために、OBIC7シリーズは自社で開発し、自社で販売する基本スタンスを貫いております。
  • 強みその3:常時最新技術の動向を経過観察し、その実現性を見極めながら、適切な時期にソリューションサービス提供! 技術の進化に応じて最適なサービスを提供 オービックは、情報システムとネットワークインフラ双方から、企業システム全般のシステム構築を支援します。クラウド上でのシステム構築やグループ企業によるシステム共同利用など、技術の進化に応じてその実現性を見極めながら、投資効果を追求したご提案を実施しております。

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